中国人の日本旅行→追い風とは

米国の大手旅行専門インターネット・メディアの「トラベルズー(Travelzoo)」が実施した「2015年に訪れたい旅先」を挙げてもらうアンケートで、中国大陸在住の会員では、前年に続き日本を選んだ人が最も多かった円安、免税対象の拡大、ビザの発給条件緩和、中国における対日論調の改善など、日本旅行を促す「追い風」は現在も続いている。実際の訪日客の増加の趨勢(すうせい)は2月中の実績で判明できると考えられる。  日本旅行の人気が上がっている理由としては円安や、2014年10月1日に、それまで外国人旅行者に対しても課税対象としていた食品、飲料、たばこ、薬品、化粧品を免税にしたことが挙げられる

中国大陸からの旅行客は2015年、商用などを除き平均で6.4回の旅行をして、8558ドル(約102万円)を使う考えであることも分かった。日本人の5.2回、4605円(約55万円)であり、中国人が日本人よりも「多く旅行し、金をたくさん使う」傾向は鮮明だ。  トラベルズーは日本、中国大陸、香港、台湾、オーストラリアの会員4322人を対象に「2015年に訪れたい旅先」を挙げてもらうアンケートを実施した。うち、中国大陸で回答したのは912人だった。  2年前に実施した「13年に訪れたい旅先」のアンケートで日本は第10位だったが、「14年」のアンケートでは29%の人が「日本」を選び、「最も人気のある旅先」になった(複数回答)。日本は2015年も第1位を維持した。しかも日本を選んだ人は「14年」のアンケートよりも11ポイント増えて40%になった。  14年の「人気の旅先」第2位は米国で29%第3位は台湾で26%第4位はニュージーランドで25%第5位はタイで24%だった15年の第2位は米国で31%、第3位はニュージーランドで27%、第4位はオーストラリアで26%、第5位は台湾で25%だった。  岸田外相は6日、観光目的で来日する中国人向けの数次査証(マルチ・ビザ)の有効期限を19日から、現在の3年から5年に延長すると発表した。  いずれも、中国人観光客を呼び込むための「日本側からの追い風」作戦だが、それだけではない中国ではこのところ、メディアなどが日本や日本人を評価する論調の記事を、目立って流すようになった中国当局の対日姿勢の変化を示唆するものだが、対日感情の改善は、来日観光客の増加要因になると考えてよい

中華社会は旧暦正月(春節)を盛大に祝う。2015年の春節は2月19日だ。帰省して家族や一族とともに春節を過ごすことが伝統的習慣だが、最近では、特に都市部に住む生活に余裕のある人では、春節の大型連休を利用して海外旅行などを楽しむことが増えつつある。春節を含む2月の中国人観光客の動きを見れば、2015年における中国人観光客来日数の趨勢を判断できると考えられる。

参考Sear China  2015.01.12

 

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