中国フリゲート艦→ロシアへ売り込み

中国メディア「環球網」は8日、ロシアが5月に開催した第二次世界大戦勝利式典や同国との合同演習のためとして中国海軍が軍艦2隻を黒海に派遣した「真の目的」は、ロシアへの「売り込み」との見方を紹介したロシアに派遣した2隻は「054A型(江凱2型)」とされる中国海軍が運用中の最も新しいフリゲート艦だ。  ボスポラス海峡を通過して黒海に入ったのは、中国海軍の「臨沂」と「濰坊」で、いずれも「054A型」フリゲート艦だ。ステルス性を考慮した艦体で、兵装にはフランスの技術も導入。対空・対潜・対水上ともに「能力は高いレベルでバランスが取れている」とされる。  中国は武器の自給率向上と輸出に力を入れている。ストックホルム国際平和研究所が発表した「国際間における武器移動の傾向 2014」によると、2010-14年における中国の武器輸出額は独・仏などを抜き、米・ロに続く世界第3位になった。  直前の5年間の2005-09年には世界第9位で、10-14年の輸出額は05-09年比で149%増だったという。  一方で、2010-14年の武器輸入量は05-09年比で42%減だった。

◆解説◆  中国は先進的兵器については、主にロシアからの買い付けを続けている。一方で、それほど高度な技術を必要としない兵器を、発展途上国に売っている。  中国は建国後の早い時期から、北朝鮮や北ベトナム、それ以外のアジアやアフリカの「友好国」や「友好勢力」に武器の提供を行った。いずれも「友好」のための無償供与だった。1960年代には中ソ対立も本格化し、外交的に孤立していた中国には少しでも「仲間」を増やしたいとの考えがあった。  無償供与を行ったことは、武器輸出で資金稼ぎをすることはしない、すなわち「中国は『死の商人』にはならない」との建て前論もあった。かつての中国には、本音は本音として「建て前は崩さない」との姿勢があった。  中国の初の武器輸出は1978年の対エジプト戦闘機輸出だった。当時の中国は武器開発のための資金を必要としていた。輸出を決めたのはトウ小平で、「やっぱり武器商人にならんとだめなようだ」と述べたという。  現在の中国も、武器輸出で得た利益を新兵器の開発を進めているとされる。中国が武器輸出に力を入れる背景には、発展途上国への発言力を強める意図もあるとの指摘がある

参考 Sear China  2015.06.13

 

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