中国の鉄鋼業界が苦境→制御不能

中国メディアの欧浦鋼網は10日、生産能力の過剰に苦しむ中国の鉄鋼業界が輸出量を増やし続けていることを紹介し、「中国鉄鋼業界が直面している苦境はますます制御不可能になりつつある」と論じた。

記事は、日中双方の通関データの食い違いが日本の鉄鋼業界関係者を悩ませているとし、中国の統計データでは2年前から価格の高い合金鉄などの輸出量が増えており、日本に輸出される鉄鋼の99%を占めていると伝えた。

一方、日本の統計データでは合金鉄などの輸入は中国からの鉄鋼輸入全体の5%に過ぎず、「残りの95%はごく普通の鋼材扱いとなっている」と報じた

続けて、日本の商社関係者の発言として、「われわれはこれまで同様、中国からは普通の鋼材しか輸入していない」と伝えた。

さらに、なぜ中国は「普通の鋼材を合金として扱っているのだろうか」と疑問を呈したうえで、同関係者が「鋼材にわずかでもホウ素を加えて合金扱いにしているのではないか」と推測したことを紹介した。

さらに、別の商社関係者の話を引用し、「中国の鉄鋼メーカーが価格の9-13%にあたる租税還付金を値下げの原資にしている可能性がある」としたほか、アジア諸国では合金に対する関税が低めであることも理由の1つだと紹介。

事実、マレーシアでは普通の鋼材には20%の関税がかかるが、合金は免税扱いになるとし、「中国の鉄鋼メーカーは輸出時に合金として輸出することで価格を最大で30%ほど低下させることができ、価格競争力を持たせることができる」と報じた。

また記事は、中国鉄鋼業界の過剰生産能力は年3億トンに達し、日本の粗鋼生産量の約3倍にあたると指摘

中国産の鉄鋼はすでに大きく値崩れしていることや、鉄鋼メーカーの大半が赤字操業を続けていることを挙げ、「中国鉄鋼業界が直面している苦境はますます“制御不可能”になりつつある」と論じた。

参考 サーチナ 2014.12.1

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