中国、富裕層の子弟→米国の大学に殺到

中国・北京のある高校は、留学クラスの生徒をアフリカ・ボツワナに送り、貧しい人々を支援することを決めた生徒が米国の大学に志願する際に提出するエッセイの素材が必要だからだ中国東北部に住む富豪は、息子を自家用ジェット機に乗せ、日帰りでチベット西部に行かせた。少数民族を助ける様子を動画で撮影し、息子のボランティア活動歴にしようとする意図だ

英エコノミスト誌(最新号)は、米国の大学に留学させようとする中国人の熱気について伝えた。最近北京などの主要都市では留学クラスを運営する高校が人気を集めている。留学クラスの在籍生が400人に達する学校もある。学校とは別に推薦書、願書、エッセイの作成などを「フルコース」で引き受ける留学スクールも繁盛している。北京で米国人夫婦が経営するある留学スクールは、最低で年1万5000ドル(約169万円)の費用がかかる。入試コンサルタントのほか、米国で現地大学を視察するツアーもある。週末には米国の大学進学適性試験(SAT)を受験するためにシンガポールや香港に向かう中国人高校生であふれる中国本土ではまだSATを受験できないからだ

小中学生を米国に送る早期留学もブームだ。上海では小中学生を対象に米国の全寮制学校への留学に備える学習塾が人気だ。留学コンサルタントは英文の書き方、面接の要領などを教え、2時間で50万ウォンほどを受け取る。エコノミストは「中国の富裕層は米国留学をカネを出せば買える高級ブランドだと考えている海外経験があれば就職や結婚に有利だという認識が広がっている」と指摘した習近平主席の娘、習明沢さん(24)がハーバード大を卒業していたことが分かり、人々が米国留学をさらにうらやむきっかけになった

米国の大学に在籍する中国人留学生は2005年の6万2523人から昨年には30万4040人に増えた。10年で4倍増えた格好だ。中西部の一部大学では中国人が4000人を超えるケースもあり、キャンパス内に「チャイナタウン」ができたという声も出ている

しかし、米国の名門大学は狭き門だ。いわゆるアイビーリーグ8校には毎年中国人が4万人ほど志願するが、合格するのは200人程度だという。エコノミストは「中国人学生がボランティア経験をつづった似たような内容のエッセイに担当者はうんざりしている」と伝えた。中国人学生がTOEFLやSATの成績を偽造するという認識が広がると、学生が英語を話す場面を動画で撮影し、願書とともに送ったというケースもあった

孫振碩(ソン・ジンソク)記者

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