中国→055型ミサイル駆逐艦

中国の軍事情報サイト「軍事網」は7日、中国が建造を進めている「055型」ミサイル駆逐艦について、米国のイージス艦を凌駕する戦力であり電磁砲を搭載する可能性があるとの見方があると報じた

「055型」の排水量は中国海軍として過去最大の1万2000トンで、米海軍が建造を進めているズムウォルト級に次ぐとされる。ただしズムウォルト級はステルス性獲得を目的とする特殊な形状だが、055型艦は「通常型」とされる

記事は国外メディアの055型艦に対する論評を紹介。米メディアは自国のイージス艦と比較して「匹敵する。超えているかもしれない」、独メディアは「中国は先進的なミサイル駆逐艦を発展させている。大規模な海戦の準備に大きな1歩を踏み出したことを意味する」などと報じたという。

米国では、055型艦について「電磁砲やレーザー兵器も搭載できる。巡航ミサイルで遠距離攻撃ができる一方で、防空能力で味方艦隊を守ることもできる」、「米国及び同盟国が太平洋地域に配備しているイージス艦を凌駕している可能性がある」と論じたという

軍事評論家として知られる尹卓氏は055型艦について、技術面では「米国や日本の艦と比べて大きな違いはない」との見方を示したが、「動力面では重大な革新が行われる可能性がある」と指摘。「電磁砲やレーザー兵器を搭載するとすれば、短時間のうちに巨大なエネルギーを必要とする」からで、デジタル制御による統合電気推進が採用されれば「中国海軍に革命的変化をもたらす」ことになるという

◆解説◆
電磁砲は砲弾などを電磁誘導力(ローレンツ力)で射出する装置。射出の際に軌条(レール)を用いるので「レールガン」とも呼ばれる。原理そのものは電磁気学のごく初歩の部分に属するが、兵器化すれば、従来型の砲よりもはるかに高速での砲弾の射出が可能と注目されている

現在の戦車砲では砲弾の初速が最高で毎秒1800メートル程度だが、米軍は重量15キログラムの砲弾を毎秒2500メートルの初速で射出し、370キロメートル先に到達させられる電磁砲の開発を進めている

中国が現在の技術力で電磁砲を開発できるとは考えにくい。仮に055型ミサイル駆逐艦に統合電気推進システムが採用されるとしても、将来の可能性を念頭に置いた上での米国の動きに対する模倣と理解してよいだろう

参考 サーチナ 2015.06.09

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