中国→製造業の転換

中国メディア「21世紀経済報道」は9日、「自動車産業は『中国製造2025』を実現するための重要な担い手」と題する記事を掲載した中国政府は「新エネルギー車」分野での自主ブランド製品のシェアを2025年には80%に引き上げる方針だ

中国は改革開放政策の推進にあたり、自動車製造業の育成では「主に外資に依存」する方針を採用。日米欧韓の主力メーカーが次々に中国に進出した。

その後、「中国ブランド」の乗用車なども登場したが、外国ブランド車とは「厳然たる格の違い」が存在する。エンジンなど主要部品も、先進国のメーカーに依存している

中国政府発表の「中国製造2025」で、自動車関連部分の主要執筆者を務めた清華大学自動車産業と技術戦略研究院の趙福全院長によると、自動車産業を対象にするかどうかで議論があった。ただし、自動車産業に牽引役を担わせないと、製造業全体の転換も困難との見解に落ち着いたという。

趙院長は、自動車産業の転換の「突破口」になるのは“新能源車(新エネルギー車)”と説明。中国で電動自動車、燃料電池車、プラグインハイブリッドカーを指す用語だ。特に電動自動車と燃料電池車が重視されている

2025年時点での新エネルギー車の年間販売量は、これまでの目標を大幅に引き上げ300万台とする。自主ブランド車のシェアは80%で、「外国勢」を圧倒する方針だ

同目標は中国の自動車業界にとって極めて大きな挑戦であり、自動車企業には積極的な技術開発や優秀な製品の生産、ブランドの確立が求められる。中央政府のインフラ建設や法整備も目標達成のための「必須条件」となる

趙院長によると、従来型自動車を含め、自動車の省エネ化、知能化(スマート化)を進めていく考えを示した。生産現場の知能化も進めるが、製品の知能化についてはクラウドコンピューティングやビッグデータで、製品の機能を最大限に発揮できる仕組みが必要という

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◆解説◆
ドイツ政府の発展戦略である「インダストリー4.0」とは「機械化」、「電気化」、「自動化」と発展してきた製造業について、第4段階である「知能化」の全面実現を目指すものだ

 中国の「中国製造2025」もドイツの方針を強く受けているが、先進国の場合には製造業全体が「自動化」段階に到達しているのに対し、中国は一部産業では先進的である一方、「自動化」もおぼつない生産現場も多いなどの状況がある。

参考 サーチナ 2015.06.14

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