中国→「抗生物質」が河川や水道から検出

中国メディア・重慶晨報は12月26日、山東省にある製薬工場が高濃度の抗生物質を排水に垂れ流していたと報じるとともに、中国国内各地の河川で抗生物質が検出されたとする専門家のコメントを伝える記事を掲載した。

記事は、抗生物質の生産について全国4大工場の1つである山東魯杭医薬公司が、1リットルあたり5万3000ナノグラムの抗生物質を含んだ排水を流していたことが明らかになったと紹介。環境保護当局に環境測定データを送信する第三者企業が抗生物質の排出データを偽装していたと伝えた。この第三者企業は、同社のある山東省済寧市環境保護局の傘下企業だという。

記事はさらに「抗生物質はどこにでもある」として、北京師範大学水科学研究院の専門家が「全国のおもな河川である長江河口、黄浦江、珠江、遼河などの一部でいずれも抗生物質が検出された」と語り、とくに広東省広州市の珠江流域では9種類の抗生物質総濃度が1リットルあたり2000マイクログラムを超え、欧米などの河川に含まれる抗生物質量の3-4倍に達していることを明らかにしたとも伝えた

このほか、江蘇省南京市内で水道水のサンプル分析を行ったところ、抗生物質のアモキシシリンが1リットルあたり8ナノグラム、6-アミノペニシラン酸が同19ナノグラム含まれていたことが分かったとも報じた。

一方で記事は、飲料水は普通の地表水ではなく水源地から採取されるものであること、浄水場で有機物に対する処理を行うことで抗生物質による影響を除去することができることから、「水中の抗生物質で人体に危害が及ぶことに対し、過度の心配をする必要はない」とする専門家の意見も紹介した。

風邪を引くだけですぐに抗生物質の点滴を打たれると言われるほど、抗生物質の濫用が指摘されている中国。重慶晨報の報道を転載した人民網には「どおりで、風邪を引いたときにはたくさん水を飲めと言われるわけだ」というコメントが寄せられていた。

参考 サーチナ2015.01.05

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