ロック風の角偶→函館戸井地区で出土

縄文後期、エゾシカの角製

 函館市戸井地区の戸井貝塚から出土したエゾシカの角で作られた人形「角偶(かくぐう)」が、発掘から四半世紀を経て注目を集め始めている土でできた土偶に比べ出土したケースが極めて少なく、魅了された埼玉県のデザイナーが関連グッズを商品化インターネット上で「かわいい」などと話題になっている3月の北海道新幹線開業に沸く函館観光の新たな目玉になる可能性もある

戸井の角偶は1990年、国道の改良工事に伴う埋蔵文化財の発掘調査で見つかった高さ5・5センチほど縄文時代後期(約3500年前)のものとみられる全身に多数の小さな穴があるが、できた理由は謎。精巧に彫り込まれた手足の指も特徴だ儀式などで使われたと推測されている

「かわいい」関連グッズも

 戸井の角偶に魅せられたのが埼玉県熊谷市のデザイナー宮田清未(きよみ)さん(38)土偶などをデザインにあしらった商品を趣味で企画、販売している宮田さんは2年ほど前、考古学関連の図鑑で戸井の角偶を知り、「斜めに傾いている姿が愛らしい」と一目ぼれした関連グッズの制作を始め、Tシャツ(1枚2160円から)やマグカップ(1個2484円)など約20種類をネット上で販売している

売れ行きは「いまひとつ」というが、宮田さんは「商品を通じより多くの人に角偶の魅力を伝えたい」と話し、さらなる角偶グッズの開発に意欲的だ。ネット上の写真共有アプリなどでは最近、角偶について「宇宙人っぽい」「立ち姿にロックを感じる」といった書き込みが増えている

戸井郷土館は入館無料、月曜休館。レプリカは現在、道外の研究者に貸し出されており、2月中に戻る予定。同館は3月末で閉館し、レプリカは4月以降、同月にオープンする函館市の戸井西部総合センターで展示される。問い合わせは戸井教育事務所(電)0138・82・3150へ。(函館報道部 鈴木孝典)

参考 北海道新聞  2016.01.24

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