ロシア→核戦力増強

ロシアのプーチン大統領は16日、40基以上の大陸間弾道ミサイル(ICBM)を今年、新たに配備する計画を明らかにした。プーチン氏は、「世界最先端のミサイル防衛さえも突破する能力を持つ」と述べ、ロシアの核戦力を増強し、東欧でミサイル防衛施設や重火器配備を計画する欧米諸国に対抗する姿勢を示した

  プーチン氏はICBMの追加配備を、ロシアの軍事力を内外に示す狙いでロシア国防省が初めて開いた大規模な国産兵器展示会で明らかにした。プーチン氏はさらに、ロシアの西方からのミサイル攻撃から自国を防衛するための新型レーダー施設の試験的運用を数カ月内に開始し、東方からのミサイル攻撃に対応するレーダー施設の設置準備も年内に開始すると演説した

ウクライナ危機を契機に、東欧やバルト3国でロシア脅威論が高まり、米軍による戦車などの重火器を配備する計画が浮上。プーチン氏がこうした動きを念頭に対決姿勢を示した可能性がある。国営ロシア通信は、ロシアのアントノフ国防次官が「北大西洋条約機構(NATO)諸国が我々を軍拡競争に追い込んでいる、と感じる」と話したと報じた

 ロシアの今年の国防予算は昨年の3割増の3兆3000億ルーブル(約7兆4000億円)を確保している。ウクライナ問題を巡る欧米諸国からの対露制裁や、原油価格低迷でロシア経済は大きな影響を受けているが、軍備拡大を続けている。

展示会はモスクワ郊外で19日まで開かれ、戦車や地対空ミサイルなど5000種の兵器や軍関連装備品などを展示。昨年7月にウクライナ東部上空でのマレーシア航空機撃墜に使われたと指摘されている地対空ミサイル「ブク」も展示された。新型防空システム「パーンツィリS」による低空飛行物体の射撃実演も行われる。パーンツィリSは、ウクライナ東部の紛争で、ロシア軍が親ロシア派の支援で導入し、ウクライナ政府軍の空からの攻撃を困難にしたといわれているが、ロシアは軍事介入を一切否定している。

参考 毎日新聞 2015.06.16

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