レアアース資源保護→前途多難

中国メディアの爪游控は16日、産業のビタミンとも称され、貴重な資源である希土類(レアアース)について、中国のレアアース資源保護に向けた争いはまだ始まったばかりだが、前途は多難であると論じた

記事は、レアアースはハイテク製品には必要不可欠な戦略資源であり、スマートフォンから弾道ミサイルまで幅広く使われる資源であることを指摘中国は環境に対して大きな負荷を与えながらも世界中にレアアースを供給していると主張した

続けて、2014年に中国国内のレアアース業界ではレアアース価格の下落を背景に業績が悪化、赤字になった企業が続出したことを指摘し、「レアアース価格が急激に下落し始めたのは2010年からだ」とする一方で、「同時に中国のレアアース業界では盗掘および密輸出が急増した」と論じた

さらに、トウ小平の言葉を引用し、「中東には石油があり、中国にはレアアースがある」と伝える一方、中国では長期にわたってレアアースは普通の鉱物資源と見なされ、ただの外貨獲得手段の1つとして輸出されていたと主張だが、レアアースの価値に気付いてからは中国のレアアース生産量は世界の90%以上、輸出量の80%を占めるまでになったと報じた

続けて記事は、中国ではレアアースの盗掘による資源の浪費や環境の破壊が相次いでいると主張、また、盗掘されたレアアースは日本と米国に輸出されていると主張し、「レアアースはハイテク製品には必要不可欠であるにもかかわらず、中国にはレアアースの価格決定権がなく、損をしている」と論じた

また、日本や米国、欧州や韓国はレアアースを戦略的に備蓄していると伝える一方で、中国ではレアアースの無秩序な開発によって輸出価格を自ら押し下げ、資源を自ら減少させていると主張専門家からは「現在の開発速度が継続すれば、あと20-30年もすれば中国ではレアアースが採掘できなくなる」との警告の声もあがっていると主張した

さらに、中国政府はすでにレアアース産業が抱える問題を認識し、業界の再編を行っていると伝えつつも、「中国のレアアース資源保護に向けた争いはまだ始まったばかりだが、前途は多難である」と論じた

参考 サーチナ 2015.04.21

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