マツダ新型ロータリーエンジン関連特許申請

マツダがロータリーエンジンに関連する特許を多数出してきた。いまさらロータリーエンジンを手がけるメーカーなど無いと思うけれど(特許を取らなくても問題ない、ということです)、まぁ取れるモノなら何でも取っておこう、ということなんだろう。

特許申請された新型ロータリーエンジン関連の図とRX-VISION(画像17枚)

関係文書を読む限り、燃費改善技術の開発を熱心に行っている様子。以下、紹介したい。

最も多かったのは、燃焼室形状に関する内容ピストンエンジンの場合、燃焼室は基本的に円筒形となる。上死点で着火すると、極めて薄い円筒内で爆発が始まり、当然ながら均一に燃えない

燃焼効率を追求したスカイアクティブのピストン見ると、複雑な形状になってますこの“穴”の中にガソリンを直接噴射させることにより均一な燃焼を開始し、完全燃焼させている

ロータリーエンジンはさらに燃焼室形状が悪い円筒であれば点火プラグからの距離は“ほぼ”均等しかしロータリーの燃焼室はお弁当箱のような形状をしているのだった

四隅についちゃ点火プラグからの距離が遠く、低負荷で回転数低いと上手に燃えない&燃え残るもっと言えば熱も逃げてしまい、効率まで悪くなってしまう

特許の内容を見ると、スカイアクティブのピストン頭部のように、燃焼室の形状を工夫している。具体的に書くと、ミゾを掘ることでロータリーの回転と共に圧縮した空気の流れを作り出し、そこへ直接燃料を噴射(つまり直噴化ですね)、効率良く燃焼させてやろうという狙い

なるほどこれなら自由に燃焼室のカタチを作れます

さらに燃焼ガスのコントロールをすることにより、熱を逃がさなくなる冷えた場所は冷たいまんまに出来るということ。効能については記載されていないけれど、燃焼室形状の最適化や、直噴の導入、熱損失の減少などにより、低負荷時を中心に20%程度の燃焼効率アップが出来る?

もう一つ興味深かったのは、液体燃料すなわちガソリンだけでなく、気体燃料(水素)に関する特許も出ていること

こちらはハイブリッド用の発電機としてロータリーエンジンを使うことのようだ水素をそのまま燃やせば効率悪いけれど、ハイブリッドやPHV用に使うなら可能性ある。もちろん燃焼させても水しか出ない

アメリカで義務づけられるZEV規制をクリアさせようとすれば排気ガスが「水」だけの燃料電池車しかないと考えられているものの水素ロータリーだってOK。マツダらしい解決策かもしれません。

東京モーターショー時には、すでに70%はできていると耳にした。その時点では全く信用していなかったが、ロータリーエンジンに関する特許を見るかぎり、マツダがロータリーエンジンを諦めていないことはハッキリした

大いに期待したい。

[Text:国沢光宏]

オートックワン2016.04.07

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