ベトナム入手の「キロ型潜水艦」

カナダに本拠を置く、中国語などによる軍事関連情報メディア「漢和防務」は2日までに、ベトナムがロシアから購入した通常動力のキロ型潜水艦(キロ級潜水艦)は中国の「094」型原子力潜水艦の重大な脅威との見方を示した。中国メディアの環球網は「痴人の夢」などと酷評した。

キロ型潜水艦は旧ソ連が、自国沿岸での対潜警戒任務に投入する目的で開発。1番艦の就役は1982年。輸出も行っており、中国へは12隻が売却済ベトナムには現在までに4隻が、2016年末までに2隻が納品される

これまで、ベトナムがキロ型潜水艦を購入したのは、海軍力での中国の「非対称的優勢」を低減するためとされた。しかし漢和防務は「キロ型はベトナム側に(中国への)『非対称的優勢』をもたらす」と主張

漢和防務は、同じキロ型潜水艦でも、ベトナムに納品された艦の方が、中国が購入した艦よりも新しいので、ソフト面などで改良されているはずと主張。「同一の武器ならば、一部の技術が優勢になっている方が、全体として絶対的に優勢になる」と分析した

ベトナムがキロ型潜水艦を導入した結果、中越国境海域である北部湾(トンキン湾)海域で、ベトナムの潜水艦は中国の潜水艦にとって重大な脅威になると主張。「もはや中国の安全な内海ではない」とした。また、ベトナム側が、中国の海南島にある原子力潜水艦基地を封鎖することも可能になったと論じた

環球網は「中国人専門家」によるとする反論を紹介。同専門家は、中越両国が購入したキロ型潜水艦の製造年に「大きな違い」があることは認めたが性能に大きな差はないはずと主張

さらに、中国軍には60年間の潜水艦の運用実績があり、技術の向上が進んでおり、対潜攻撃網も完備していると説明。「たった6隻のキロ級通常動力艦を持っていても、何かするのは難しいまして中国の潜水艦基地を封鎖するとは、痴人の夢だ」と嘲笑的に述べたという

参考 サーチナ 2015.07.06

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