ベトナム→生産量急増も供給不足

ベトナムは牛乳の生産量が急増している。同国農業・地方開発省によると、2014年の牛乳生産量は前年比20.4%増の54万9500トンに達した同国では経済成長による所得増や食習慣の変化などにより牛乳消費量が拡大。それに伴い生産量が増加しているものの、需要の4割にとどまっている。今後、生産加速に向け、畜産業の近代化などが課題だ。現地紙サイゴン・タイムズなどが報じた。

 同国の乳用牛の飼育頭数は、今年4月時点で25万3700頭となり、13年と比べて26.5%増加した牛乳の年間生産量は、インドネシアやフィリピンとほぼ同水準だ

 ベトナムには、20頭以上の乳用牛を飼育する農場が384カ所で、全農場のわずか2%にすぎず、小規模農場が大半を占める。また、14年の牛肉生産量は18万トンで13年とほとんど変わらない。農業・地方開発省の幹部は、牛乳や牛肉の需要拡大に伴い畜産分野への投資が相次いでいるものの、さらなる生産性の向上に向けた最新技術の導入など畜産分野への投資加速が不可欠だと指摘した

 専門家は、ベトナムが参加する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の発効に伴う畜産分野への影響を懸念している。関税撤廃に伴い、ニュージーランドから粉ミルク、オーストラリアや米国から牛肉の輸入が拡大すると見込まれる

 ベトナム国家大学経済・政策研究所は、TPP発効に伴い消費者は商品価格の値下がりなど恩恵を受けるものの、ベトナムの畜産業界は自国製品の国際競争力を強化しなければ損失を被ることになるだろうと警鐘を鳴らした

参考 Sankei Biz  2015.10.23

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