ブラジル前大統領を汚職絡みで聴収

南米ブラジルの連邦警察は4日、国営石油会社ペトロブラスに絡む一連の汚職事件で、不正に利益を得た疑いがあるとして、ルラ前大統領から事情聴取した自宅や関係先の捜索も始めた。複数の米メディアが報じた。リオデジャネイロ五輪の誘致にも成功したルラ氏は、ルセフ大統領の「後ろ盾」ともいえる存在で、政権への打撃は必至の情勢だ

 連邦警察はルラ氏をサンパウロの空港内にある警察施設に連れて行き、事情聴取した。ルラ氏はこれまで、汚職への関与を一貫して否認している。

一連の汚職事件は、ペトロブラス社幹部らが2004年以降、建設会社などと金額を水増しした請負契約を結ぶ見返りに賄賂を受け取り、その一部が政界に流れたとされるルラ前政権の元官房長官や有力与党議員らがすでに逮捕されているほか、同国最高裁は3日、事件に絡み、クニャ下院議長の起訴を承認した

ルラ氏は03~10年の間、大統領を2期務めた。貧困対策や好調な経済を背景に一時は8割の支持率を誇った。後継のルセフ氏の支持率は10%台に低迷している

産経新聞  2016.03.05
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