バングラデシュ→日本の港湾・発電所建設

バングラデシュ政府は中国と協議を進めていたベンガル湾のソナディアにおける80億ドル規模の深海港の建設プロジェクトを棚上げする可能性が出てきた日本政府が資金協力する近隣の計画の採用に政府が前向なことが理由だ。ムスタファ・カマル計画相が10日、明らかにした。

正式決定されれば、港湾や高速道路網の整備によって貿易や投資、地域における影響力の拡大を目指して習近平中国国家主席が提唱した経済圏構想の「一帯一路」は、後退することになる

カマル計画相によると、バングラデシュ政府はソナディアから25キロほど離れたマタバリの港湾建設に資金提供する日本の提案を支持した

カマル氏はロイターの電話インタビューに対し、マタバリにおける出力60万キロワットの火力発電所4基と複合港湾設備の建設に対して、日本の国際協力機構(JICA)が寛大な条件で資金協力する提案を行ったことを明らかにした

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この結果、ソナディアのプロジェクトは実施の必要性について再検討を迫られている。

カマル氏は「マタバリは発電所や液化天然ガス(LNG)ターミナルや港湾を備えた包括的なものとなるよう設計されている。マタバリは十分な内容で、もう一方のプロジェクトは断念せざる得ないかもしれない」と語った。ただ、政府は現在も提案を検討している途中だとしている。

火力発電所の建設プロジェクトの入札には日本の住友商事<8053.T>と丸紅<8002.T>の2社が参加した

インドネシア政府は先週、日本と中国が激しい受注競争を繰り広げていた高速鉄道の整備計画を撤回したばかり。日中双方は競って契約条件を緩和していた。

中国のソナディアでの港湾建設をめぐっては、インドが不安を強めていたインドは対立する隣国パキスタンやスリランカを含む中国の港湾プロジェクトのネットワーク拡大につながるのを懸念しているからだ

このためインドは中国がインド洋で進める商用港の建設を中国の海洋進出に向けた一歩とみている昨年は中国が建設したスリランカのコロンボの港湾設備に中国の攻撃型潜水艦が寄港し、緊張が高まる場面があった

参考 ロイター 2015.09.11

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