ドコモが1万円以下で売る→ムーヴバンド

NTTドコモが新たなウェアラブル製品の取り扱いを発表した。10月下旬から発売を予定している「Runtastic Orbit 01」(以下、Orbit)である。すでに自社製品として「ムーヴバンド2」を販売し、「WM(わたしムーヴ)」や「からだの時計 WM」といったアプリで生活習慣の改善を目的とした健康管理サービスを提供しているドコモ。本製品は、同社の健康管理サービスの1つとして提携しているRuntasticのアプリ「Runtastic for docomo」を、より活用するための製品の1つという位置付けになるようだ。

現在NTTドコモオンラインショップで予約を受付中。価格は9936円(税込)だ。今回はこのOrbitを1週間ほどお借りできたので、その使用感をお伝えしたい。

●リストバンドとクリップの2通りで利用できる活動量計

Orbitは身につけている間中、歩数、活動時間、消費カロリー、移動距離、睡眠サイクルを測定する活動量計だ。測定データは専用アプリ「Runtastic Me」にBluetoothでデータを転送して確認できる。アプリはiOS用、Android用、Windows Phone用が用意されている。

パッケージにはOrbit本体と、リストバンド2本、クリップ、マグネット式のUSB充電ケーブルが含まれている。本体のサイズは48.6×20×10ミリ、重さわずか9グラムと小さいこれを付属のリストバンドやクリップの中に入れて身に着けるのである。リストバンドはブラックとブルーの2色で、サイズは同じ。フリーサイズなので柔軟に対応できる。リストバンドが苦手な人は、クリップに入れて洋服のポケットやインナーに取り付けることができる装着方法や場所を柔軟に選べるところは本品の大きな特長だ

0.49型、64×32ピクセルの有機ELディスプレイがついており、ナビゲーションボタンも用意されている。短押しすると、ディスプレイの表示が時刻→歩数→消費カロリー→運動時間(分)→時刻の順に切り替わり、3秒間長押しすると活動モードと睡眠モードを切り替えられる。バッテリー容量は65mAhで、1回のフル充電で最大7日間利用可能。防水性能も備えているが、水泳などによる水没状態には向いていない。

スマートフォンを使って測定する、おなじみのランニングアプリ「Runtastic」と自動的に連携可能なのも特長の1つ。ランニングやウォーキング中にアプリが測定した距離、ペース、消費カロリーといった運動データを、Orbitのディスプレイでチェックすることもできるので、運動中にスマートフォンを見なくてもよくなる

●活動量計としてはごくスタンダードな製品

Orbitを1週間ほど利用してみたが、リストバンド型の活動量計としてはごくスタンダードな製品という印象だ。指定時刻に振動で知らせる目覚まし機能や、一定時間座りっぱなしでいるとブッブッと2度振動して活動を促す機能も備わっており、機能的にも不足はなさそうだ

サイズは他の活動量計と同等だが、リストバンドはやや厚みがあって固め。手首が細い人の場合、存在感を感じてしまうかもしれない。同梱されているバンドカラーがブラックとブルーだけなので、女性としてはかなりもの足りない。せっかくオンラインで注文できるので、他にも色が選べるといいと思う。

ディスプレイがついているので、スマートフォンと同期しなくても、ボタンを押せば現在の活動量をチェックできるところは便利。ボタンも存在感があって押しやすい。ボタンを押せば時刻も見られるので、腕時計代わりにもなる。ただ、普段は消えていても腕を返すだけで時刻を表示するものや、常時表示してくれるものものあることを考えると、もう一工夫あるとうれしい。

バッテリー持ちも仕様通りの約1週間である。少なくなると振動とディスプレイへの表示で知らせてくれる。充電は付属のUSBケーブルで行う。マグネット式で特殊な形状なので、長期外出するときはケーブルを忘れないようにしたい。

歩数のカウント精度は結構信頼できるのではと思われる。というのも、腕だけ動かすという動作では反応しにくいからだ。例えばデスクワークや、立ったままでの炊事など、上半身または腕だけを動かしているというシーンは多々ある。このとき、Orbitはめったなことではカウントしないようなのだ。他の活動量計も結構がんばってはいるが、上半身の大きな動きでカウントしてしまうこともあり、1日の差が数百歩違うということがよくある。どの動きでどうなるという具体的なところまでは特定しにくいが、動きの判定は厳しめと考えてよさそうだ。

●アプリはシンプル 細かな機能は有料で提供

アプリ「Runtastic me」は全体的にシンプルで見やすい。アイコンを中心に馬のひづめのような形に達成率を表示しつつ、歩数、活動時間、カロリー、距離、睡眠時間を表示する。それぞれの項目をタップすれば活動の推移も確認でき、フリックまたは矢印のタップで過去にさかのぼることもできる。項目ごとの詳しい情報や長期の表示を得るには有料サービスへの定額課金が必要となるため、とりあえず今日または今週の活動量を気楽にチェックしたいという人にはいいかもしれない

ホーム画面の右上にあるカード風のアイコンをタップすると、さまざまな知識やヒントを表示してくれるなど、データを見せっぱなしにしない配慮もあるようだ。豊富なカテゴリーで情報を得るには有料になるようだが、気になる人はチェックしてみてほしい。

睡眠サイクルの表示はカラフルで見応えがある。気になる部分を長押しすると、眠りの状態を表示してくれる。ただ、ボタンによるモード切り替え方式のため、押し忘れることが何度もあった。押し忘れたあとに手動で入力したかったのだが、現在のアプリではできないようだ。起床後、時間がたってからモード切り替えし忘れたことに気づいても、切り替え後に手動での修正もできない。正しく登録できない日が続くと使うモチベーションも低下するので、改善してほしいところだ。

●コストパフォーマンスは高い

心拍センサーがついているわけでもなく、睡眠が自動的に測定できるわけでもなく、新たに登場したデバイスとしての評価としてはごく普通であり、特に驚くものでもないというのが正直なところ

しかし、他と圧倒的に異なるのは、1万円以下で購入できるという点だ。これが、一般的な活動量計と同じ、1万円台後半と言われたら選択肢に入らないかもしれないが、9936円(税込)となると話は別だ。見やすいディスプレイがついて、装着方法が選べ、バッテリー持ちが約1週間というのは、激安とまではいえないがかなりお買い得だ。これから活動量計を使ってみたいという方にとっては、手を出しやすいだろう。

しかもすでにアプリの「Runtastic」を利用しているなら、起動するだけで自動的に同期が始まり、アプリの開始とともに活動量が手首で見られるようになる。ランニングやウォーキング時だけでなく、24時間の活動量も把握したくなったRuntasticユーザーにおすすめかもしれない。

参考 ITmedia 2015.10.24

 

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