トックに置くだけでデスクトップpcに

AcerはCES 2016が開催されたラスベガスにおいてプライベートブースを設置しWindows 10 MobileをOSに採用するスマートフォン「Liquid Jade Primo」(以下、Jade Primo)を展示した。ブースでは、USB Type-C対応のドッキングステーションを用いて、PCのような画面で利用できる「Continuum for Phones」を披露。2016年2月より欧州などで発売することも同時に発表した

【Continuum for Phonesの動作デモ】

Acerは2015年10月に日本で開催したAndroid端末の発表会において、Jade Primoを参考展示したことがある。この時点ではUSB Type-Cドックがうまく動作せず、Continuumのデモは無線接続のみとなっていた。これに対してCES 2016では、Continuumが安定して動作する製品版のJade Primoが展示された

●USB Type-Cドックを付属しながらLumiaより安い

ここであらためて本体の仕様を確認しておこう。CPUには、マイクロソフトの「Lumia 950」と同じQualcomm製の「Snapdragon 808」(6コア)を搭載Windows 10 Mobileの中でもハイエンドに位置する製品となる画面も5.5型フルHD(1920×1080ピクセル)と大型だ背面には2100万画素、前面には800万画素のカメラも搭載する

インタフェースとしてはUSB Type-Cを搭載し、Lumia 950/950 XLと同じく有線接続によるContinuum for Phones機能に対応する。

メモリも重要な点だ。マイクロソフトによればContinuumの動作に必要なメモリは出力する画面解像度によって異なり、720pで2GB、1080pで3GBとしているJade Primoは3GBを搭載しており、1080p(フルHD)でのContinuum利用をサポートするとしている

USB Type-C対応のドッキングステーションは、別売りではなく付属する。これに対してマイクロソフトはUSB Type-Cのドックを99ドルで別売りしており、「Jade Primoはドックを付属しながら、Lumia 950と同程度の価格で販売する」(Acer担当者)と違いを強調する。欧州でのJade Primoの価格は569ユーロと発表されており、Lumia 950(599ユーロ)よりも確かに安い。

ドッキングステーションの展示機はHDMI出力と標準サイズのUSBポート3基を備えていた。Jade Primo本体をドックに置くことで、HDMIで外部ディスプレイに出力しながらUSBキーボードやUSBマウスといった有線のデバイスを利用できるデータと給電を同時にまかなえるUSB Type-Cの特徴を生かして、Jade Primo本体にも給電できる仕組みだ

●「ドックに置くだけ」の理想的なContinuum体験を

さらにAcerは、CES 2016に合わせてUSB Type-Cポート搭載ディスプレイ「Acer H7」シリーズを発表している。このポートにJade PrimoをUSB Type-Cケーブルで直接つなぐことにより、Continuumをドックを介さずに有線接続で利用できることも示していた

実際に試してみた感触としては、Lumia 950と同様に安定して動作していた。Windows 10 MobileのContinuum機能自体に、まだまだパフォーマンスの最適化を期待したい面はある。無線接続でも十分実用的に感じるContinuumだが、USB Type-Cによる有線接続にはさらに高い安定性を感じる。マウスを素早く操作しても、カーソルがしっかり追従する印象だ。

有線接続でContinuumを利用できる点では、Lumia 950も同じ。だがJade PrimoならドックにJade Primoを置くだけで、即座に大画面ディスプレイで仕事ができる。誰もが思い描く「Continuum for Phones」のイメージを、直接的に実現したといえるのではないだろうか。Acerは日本もJade Primoのターゲット市場としていることから、今後の情報提供に期待したい

参考 IT media PC USER   2016.01.26

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