チャイナショックは終焉→中国の爆買い銘柄

まいど、相場の福の神こと藤本です。株式相場で勝つには、「半歩先読み」が重要です。

中国・上海市場の株価暴落が中国政府のなりふり構わない政策でようやく下げ止まりそうです。懸念されたインバウンド消費も、中国人観光客による「爆買い」が大きく落ち込むことは避けられそうです爆買い関連の代表銘柄であるラオックス<8202> や象印マホービン <7965> もすでに反発を開始しています。そこで今回は、あまり知られていないがこれぞ本物といえる中国「爆買い」関連銘柄をご紹介いたしましょう。

■ 貸切バス

日本政府観光局(JNTO)の調査によると、訪日外国人旅行者(観光目的)の2014年のトップスリーは、

1位:台湾 267万人(前年比29.4%増)
2位:韓国 229万人(前年比15.8%増)
3位:中国 175万人(前年比148.8%増)

となっています。3カ国とも増加していますが、中国の伸び率が極端です2015年も大幅に増加しており、中国「爆買い」の主役となっています

この3カ国から来られる旅行者の行動パターンはかなり異なっています。台湾、韓国に関しては、日本に何回も来ているリピーターが多く、すべてが団体旅行というわけではありません。だから、こんなに多くの方が来られていても、群れていないのであまり目立たないのです

これに対して中国からの観光目的の旅行者は、団体旅行で日本に初めて来る人が多く、ツアーバスで一群となって行動するため、非常に目立つのです

中国からの旅行者の目的の一つは言うまでもなく「買い物」です。銀座や新宿などの都心に、ツアーバスで乗り付け、集団行動で百貨店や駅前の家電量販店、ドラッグストア、免税店などに入っていくので、いやでも目につきます

 彼らの交通手段の多くは貸切バスです。中国人の訪日ツアーの多くで、貸切バスが利用されています貸切バスの稼働率も高まり、最近では運賃が大幅に上昇しているようです

貸切バスの運賃が上がると、儲かるのが貸切バスを運営している会社ですバスを日本で最も多く保有しているのは、神奈川中央交通 <9081>西日本鉄道 <9031> です。しかし、神奈川中央交通は乗合バスと企業や学校の送迎を請け負う送迎バスシステムしか運営していません西日本鉄道も強みは乗合バスで、しかも地盤は九州です

首都圏で運営している乗合バスで注目できそうなのは、富士急行 <9010> です富士山周辺にさまざまなリゾート施設を保有しており、訪日外国人旅行者の増加は大きな追い風となっています。最高益を連続更新予想で、足元の業績も好調なようです。

株価動向をチェックすると、富士山の世界遺産登録を正式決定した2013年6月24日に23年ぶりの高値1289円をつけています。それから高値圏の保ち合いが続いており、現在は1000前後の値動きが続いています。

9月の株主優待権利確定を控え、今年の夏は富士急行の株価の動きに要注目です。

富士急行(9010、東証1部)の株価データ(15年7月13日終値ベース)

株価 1,056円
単元株数 1,000株
予想PER(連) 52.8倍
実績PBR(連) 5.16倍
予想配当利回り 0.57%
時価総額 約1,144億円

藤本誠之(ふじもと・のぶゆき)/SBI証券投資調査部シニアマーケットアナリスト。愛称は「相場の福の神」。ITストラテジスト、オールアバウト株式ガイド、阪神タイガースファン。著書に「朝13分で、毎日1万円儲ける株」(明日香出版社)など。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。

参考 会社四季オンライン 2015.07.13

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