ソニーの新型スマホ「XperiaZ24」の実力は?

ソニーモバイルコミュニケーションズが最新スマホ「Xperia Z4」を発表したCPUやカメラの強化が特徴だが、前モデルのXperia Z3やライバルとなるiPhone 6、Galaxy S6と比べてどこがスゴいのか。スペック比較をしつつ、詳しく解説する。

2015年4月20日、スマートフォンXperiaシリーズの新フラッグシップモデル「Xperia Z4」が発表された。このXperia Z4を、ソニーモバイルコミュニケーションズ代表取締役 兼 CEOの十時裕樹氏は「これまでの資産を継承しながらさらに進化した、Zシリーズの“ひとつの完成形”」と紹介日本での発売は今夏を予定する

前モデルXperia Z3の発売(14年秋)から1年と経たずに新端末が登場したわけだがXperia Z4はどのあたりが進化したのか。また、対抗端末となるiPhone 6やGalaxy S6との違いはどこにあるのか。スペックを比較しながら、強化点や新機能などのポイントを見ていく。

●さらなるスリム化とキャップレスUSBを新たに採用

Xperia Z4の外観デザインは、強化ガラスとメタルフレームを採用した従来と同じオムニバランスデザインを継承。画面サイズは5.2型のままで、基本的な見た目はXperia Z3とほぼ共通している

サイズ面では、Xperia Z3よりも横幅と厚さがわずかにスリムになり、重さは8gほど軽量化。側面のメタルフレームのアルミ素材は光沢仕様に変わっており、カラーのラインアップはホワイト/ブラック/カッパー/アクアグリーンの4色となった。

ただ、外観で明らかに変わっている部分もある。それが今回新たに採用された「キャップレスUSB」だ。これはキャップがなくても従来通りの防水機能を実現するUSB端子。USBケーブルでの充電時にわざわざキャップの開け閉めをしなくてもいいようになった

また、この変更にあわせてUSB端子の位置を、端末の側面から底面に移動。これに加えて、Xperia Z3の側面にあったマグネット式の充電端子が取り除かれている。

では、前モデルのXperia Z3と比較しながらXperia Z4のスペックや機能を見ていこう。中でも特筆すべきはCPUとカメラ機能になる

CPUは、32ビットのクアッドコア(Snapdragon 801)から64ビットのオクタコア(Snapdragon 810)にパワーアップ。ソニーモバイルコミュニケーションズ シニアバイスプレジデント デザイン・商品企画部門の田嶋知一氏によれば「段違いのパフォーマンスで、カメラの起動やアプリの立ち上げ、ユーザーインターフェースの応答性などが早くなる」とのことだ。

また、田嶋氏が「Z4で重点的に強化したポイント」と語ったのが、自分撮りができるフロントカメラ。2070万画素のメインカメラはZ3と変わっていないが、フロントカメラは210万画素から510万画素(焦点距離25mm広角レンズ)に強化した撮影シーンにあわせて自動的に設定を最適化する「プレミアムおまかせオート」や、アクティブなスポーツシーンでもブレを抑えた映像が撮影できる「インテリジェントアクティブモード」にも対応した

さらに、フロントカメラ向けのカメラアプリとして、撮影した自分の顔に友達や動物などの顔を合成できる「ARマスク」選んだスタイルに応じて被写体の特徴を際立たせる「スタイルポートレート」の2つを追加した。「カメラから始まる新しいコミュニケーション体験でどれだけ人々の生活を楽しくできるのか、その問いの答えがXperia Z4」(田嶋氏)だという。

ソニーの技術を最大限に投入したオーディオ関連では、最新モデルのハイレゾウォークマンに採用されたBluetoothの高音質コーデック「LDAC」に対応したのが特徴既存技術であるSBCよりも最大約3倍の情報量をBluetoothでワイヤレス伝送できるため「高音質な音楽をワイヤレスで楽しめる」(田嶋氏)。

さらに、接続したヘッドホンの周波数特性を自動分析して再生音源の出力を最適化する「ヘッドホン自動最適化技術」も新たに搭載した。「手持ちのヘッドホンの音楽体験を格段に向上させるユニークな技術」(田嶋氏)となる。そのほか、通信関連ではLTEのカテゴリー6や、複数のアンテナを組み合わせて通信の高速化をはかるWi-Fiの「MIMO」にも対応した

パワーアップやさまざまな新機能が追加されたXperia Z4だが、気になる点もある。それはXperia Z3よりもわずかに減った2930mAhのバッテリー容量と、Xperia Z3の約1670分(=約27時間50分)と比較してかなり減っている約17時間の連続通話時間だ

もっとも、さらに前のモデルXperia Z2の連続通話時間は約15時間30分だったので、その観点からすればXperia Z4のバッテリーが良くないということはなく、「Xperia Z3が良すぎた」という見方もできる。とはいえ、Xperia Z3から買い替える場合は、注意すべきポイントとなるだろう。

次に、Xperia Z4の対抗製品と考えられる4.7型の「iPhone 6」(アップル)と最新のAndroidスマホ「Galaxy S6」(サムスン電子)の2機種とスペックを比較した。

本体サイズと重さについては画面サイズにある程度比例しているが、厚さに関してはほぼ同等。0.1mmだけGalaxy S6が薄いものの、ほとんど差がないということはどの製品も限界まで薄さを追求しているということだろう

画面の解像度はXperia Z4のフルHD(1920×1080ドット)に対してGalaxy S6は2560×1440ドットと一歩リードしている。ただ、現状では2560×1440ドットに対応したアプリやコンテンツがほぼないため、フルHDでも十分な解像度といえるだろう

カメラやオーディオなど、ソニーが得意とする部分に関してはXperia Z4が大きなアドバンテージを持っているカメラの解像度についてはメイン、フロントともにiPhone 6とGalaxy S6を圧倒ハイレゾ再生についてはGalaxy S6でも可能だが、音質を追求した各機能についてはXperia Z4は他の製品とは一線を画す充実ぶりとなっている

Xperia Z3との比較で気になるポイントとして挙げた連続通話時間も、iPhone 6の約14時間やGalaxy S6の約15時間30分と比較すればむしろ優秀といえる。その他の機能については、指紋認証機能だけXperia Z4が唯一搭載していないものの、NFCや防水などの機能は、他機種と同じか、Xperia Z4のみが備えているといった状況だ

全体的に見ると、iPhone 6やGalaxy S6と比較してXperia Z4には大きなウィークポイントはない印象現状としてはほぼ最高のスペックと機能を備えているので、新規購入はもちろん、買い替えのタイミングにあるユーザーにはオススメの一台といえるiOSにこだわりがなければ、iPhoneからの乗り換えも十分検討できる製品だろう

参考 日経トレンディネット2015.04.22

 

 

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