セブンしつこいnanacocaカード勧誘

「Pontaカード」「nanacoカード」「Tポイントカード」と、現在コンビニエンスストアチェーンで使えるポイントカードは多い。セブン‐イレブンをはじめとするセブン&アイグループ店舗で利用できるnanacoカードは、「Suica」と同じようにお金を先払いでチャージして電子マネーとして利用でき、税抜100円につき1ポイントを加算。その貯まったポイントをそのまま電子マネーに交換が可能(1ポイント=1円)、というものだキャンペーン期間にはボーナスポイントをもらえたり割引などのサービスを受けることができ、小銭がいらないというのもメリットの一つ

確かにお得で便利なのだが、入会手続きの手間や所持するカード類増加の煩わしさ、セブン利用頻度の低さなどから利用する気が起きない人も多い。だが、都内のあるセブン店舗で買い物をするたびに、明らかにこちらの顔を覚えている店員が、「nanacoカードはお持ちですか?」と毎度のように勧誘。「持っていません」と答えると、「簡単なお手続きで発行できますが、いかがですか?」と返され、断っても「現在キャンペーン中でして、今お申し込みいただくと100円分のポイントがついて……」としつこいのである。これをお昼時でレジ前に列ができている時にも一人ひとり聞いているシーンも、たびたび目にする。

だが、全店舗でその勧誘が徹底されているのかと思えば、別の店舗では店員さんの口から「nanacoカード」なるワードを過去に1度も聞かされたことがない。

本部からは、どういう指導がされているのか。ふと気になってしまったので、セブンに直接問い合わせてみることにした

●勧誘は本部の指示ではない?

–自宅近くのセブンやデニーズを毎日のように利用させてもらってるのですが、毎回nanacoカード加入の勧誘をされます。明らかに店員さんはこちらの顔を覚えているはずなので、やめていただきたいのですが……。

担当者 なるほど……。店舗もよかれと思って言っているのでしょうけれど、お客様にもご都合がありますものね

――本部に勧誘のマニュアルがあるのでしょうか。

担当者 本社から特に指示しているわけではなくて、あくまでも各店の経営者が営業計画を立てて個々の判断でやっています。ですから、ほとんど勧誘していない店舗もあります

――加入者が増えれば、その店舗に本部からインセンティブのようなものが支払われたりするのでしょうか。

担当者 そういったことはございません。私どもをフランチャイジー、加盟店をフランチャイザーと呼ぶのですが、フランチャイジーはあくまでシステムやキャンペーンを用意、提供するだけで、そのキャンペーン等にどう取り組むかはフランチャイザーそれぞれの営業計画に則ってやってもらうというかたちです

――では、加入者を増やしたアルバイトに、オーナーがインセンティブを支払っている可能性はあるのでしょうか。

担当者 店舗によっては、支払われている可能性はあります。各々独立した事業主が経営しておりまして、個々店がそれぞれ一般の会社みたいなものですので。

――本部から、nanacoカード勧誘のノルマみたいなものはないということでしょうか

担当者 そうですね。こちらから強制することはないです

●個人情報は厳重に管理

――入会時に個人情報を記入しますが、登録された情報の管理は大丈夫なのでしょうか?

担当者 加入時にお客様に名前と生年月日、緊急時のご連絡先は記入していただきますが、それらの個人情報は一切店舗には残らず、セブン・カードサービスという別会社で厳重なセキュリティのもと管理されております。仮に紛失したとしても被害はチャージされている金額のみとなりますし、再び発行手数料はかかってしまいますが、新たに発行したカードへポイントを移行することも可能です。

――やはり、とりあえず店舗に勧誘をやめさせることはできないということでしょうか

担当者 こちらでいただいた内容を、お客様の声ということで、店舗の経営者にお伝えすることは可能ですが、方針を変えるかどうかはオーナーの判断によります。

――ありがとうございました。

部が店舗内のオペレーションを細かくマニュアルなどで規定しているのかと思いきや、個々のオーナーに委ねられている部分が大きいようだ。それゆえ、nanacoカードの勧め方も店舗によって差異が出てくる。nanacoカードを持っていることで、客がセブンに足を運ぶ確率が上がるわけだから、店舗としてはカード入会者を増やしたい気持ちは納得できる

ちなみにセブン本部に話を聞いた数日後に、あるセブン店舗に行ったところ、レジで店員に「nanacoカード、お持ちでしたらご提示お願いします」という案内をされた。これが、客が不必要な返答をする必要なく、nanacoカードの出し忘れもないベストな声掛けだと妙に感心した

参考 Business JoUrnal  2015.01.13

【関連する記事】