オスの三毛猫→60年ぶり

国立遺伝学研究所(三島市谷田)で展示されている「オスの三毛猫」のはく製が9月22日、イベント「伊豆経済大学」に持ち出し展示される。(伊豆経済新聞)

1949(昭和24)年に開設した同研究所は現在、国内外の研究者約500人が遺伝学の先端研究などを行っている国内唯一の遺伝学専門研究施設ゲノム解析の分野では、世界有数の設備と技術を誇り、多くの研究者たちに情報提供を行っているという

今回研究所から運び出される「オスの三毛猫」のはく製は、遺伝子的に珍しい個体3種類の毛色を持つ三毛猫はメスの染色体上にしかのらない特性を持つが、まれにクラインフェルター症候群と呼ばれる染色体異常でオスが生まれることがあるという確率は約3万分1とされその希少性から古来「幸福を呼ぶ猫」と呼ばれて世界中で珍重され、時には数千万円という高値で取引されることもあるという

 1949(昭和24)年から同研究所部長で、戦前から戦後にかけて動物の遺伝子学や動物系統学、進化論を研究していた駒井卓博士は、オスの三毛猫発見の遺伝子メカニズムを解明し世に発表したことで知られている

今回公開されるはく製は、駒井博士が1953(昭和28)年に読売新聞に掲載された写真と同じ柄の猫で、東京都練馬区で飼育されていた猫という。以前研究所で展示されていたという話はあるが、建物の増改築などによりここ数年は公開されておらず、昨年、同研究所の倉庫で発見された。

広報担当者の小嶋摩子さんは「かなり古いはく製なので、遺伝研にやってきた年や名前、年齢など詳細は不明だが、外に持ちだされた記録がないことから外に持ち出されるのはおそらく初めて。『60年ぶりの散歩』となる」と話す

9月22日・23日に開催されるイベント「伊豆経済大学」では同研究所がブースを出展し、実際の研究室を再現した記念撮影コーナーを設ける。三毛猫は同イベントの「学長」として展示する。

同イベント主催者の榎昭裕さんは「三島に国際的な研究機関があるが、その研究内容や成果物を多くの人は知らない。三毛猫のオスは『幸福のシンボル』として今回のイベントに登場してもらう。多くの人にその貴重さを知ってもらい、学んでほしい」と話す

開催時間は22日・23日=10時~17時。

参考 みんなの経済新聞ネットワーク 2015.09.06

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