インド戦闘機SU-30→中国中心部が射程

中国メディアの環球時報は、米国における報道にもとづき、インドはロシアから購入した戦闘機「Su-30」(スホーイ30)が超音速巡航ミサイルの「ブラモス」を搭載できるように改装を進めていると紹介。Su-30とブラモスの組み合わせで、インドは中国やパキスタンの中心部を核攻撃できるようになるという

Su-30は、旧ソ連が防空軍用の長距離迎撃機として開発に着手した現在は多用途戦闘機に分類されるインドは1990年代末にSu-30の購入を始め、2002年からは自国内で200機以上をライセンス生産している

中国もSu-30を購入しており、70機以上を保有しているとされるSu-30の航続距離は3000キロメートル程度という

ブラモスはロシアとインドが共同開発した超音速巡航ミサイルだコンピューターと誘導システムはインドが設計、固体燃料ブースターと液体推進剤ラムジェットエンジンを用いる推進システムはロシアが担当した射程は約300キロメートルとされる

米誌「ナショナル・インタレスト」はこのほど、「インドの新たなメガ・ウェポン。核武装の超音速ミサイル」と題する記事を発表。記事内で、ブラモスが搭載可能となったSu-30は中国やパキスタンの中央部を攻撃できると指摘した

インド政府は2012年の時点で、Su-30を42機改装することを許可今年(2015年)2月に改装が終わったSu-30の部隊への引き渡しが終わった。テストなどは終了していないが、インドはブラモスを発射できる能力を持つことになる。インドはSu-30の改装を継続するという

印度は大陸間弾道ミサイルの「アグニ5」の開発も進めているアグニ5が完成すれば、インドは中国全域の攻撃が可能になる

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◆解説◆
 インドと中国の潜在的な対立が続いている両国の対立は1962年に中国の進攻で始まった中印国境紛争(戦争)で決定的になった

中印両国は戦後、あらたに独立を果たした国々(第三世界)の連携を強めようと意図した。周恩来、ネルー両首相は1954年に「領土・主権の相互尊重」、「相互不可侵」、「相互内政不干渉」、「平等互恵」、「平和共存」を内容とする平和五原則を発表両国は55年のアジア・アフリカ会議(バンドン会議)の開催でも積極的に努力した

しかし、中国軍のチベット進攻で59年にダライ・ラマ14世がインドに亡命すると、その扱いを巡って中印は対立。領土問題を巡る両国間の争いも抜き差しならないことになった

インドは一方で、パキスタンと対立していたパキスタンと中国は接近、インドはソ連と接近した1971年に始まった第3時印パ戦争では、インドとソ連が東パキスタン(独立してバングラディシュ)を支援して軍事介入し中国と対立した

中国は現在でもパキスタンと緊密な関係を維持している印・パ・中が抱えるカシミールを巡る領土問題でも、中国とパキスタンは互いに相手が実効支配する領域を相手国領として承認することで、領土問題を解消。同問題を「パキスタン・中国」チームとインドの対立との構図にした。

中印両国政府とも、対立を表面化させず、経済関係の構築などで2国関係を安定させようとしているが、国境を巡る「小競り合い」は現在も続いている

中国人の間には、インド人を侮蔑する感情も強く見られる

参考 サーチナ 2015.04.28

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