アトピー性皮膚炎の基礎知識

日本人の暮らしが西欧化してきたことにつれ、近年、日本でもアトピー性皮膚炎の増加が目立ってきています。ここではアトピー性皮膚炎の症状、原因、検査方法など、基礎知識についておさらいしてみましょう。

◆アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎とは、全身のあらゆるところにかゆみのある湿疹ができる皮膚の病気です。単にアトピーと呼ばれることもありますが、正確にはアトピー性皮膚炎といいます。良くなったり悪くなったりを繰り返し、皮膚がひどく乾燥したり、外部からの刺激に敏感になり、より症状が悪化してしまうことも特徴の1つです

◆アトピー性皮膚炎の主な症状って?
アトピー性皮膚炎の主な症状としては、かゆみがでる、湿疹が体の部位に左右対称に出る、乳幼児は2か月以上、大人では6か月以上の症状が出る、などがあります。また、症状が出た時の皮膚は、カサカサしていたり、ジュクジュクしていたりするのも特徴です

◆アトピー性皮膚炎の原因は?
子どもと大人とではアトピー性皮膚炎の原因は異なります子どもは卵、牛乳・乳製品、大豆、小麦、米、エビ・カニ、魚、ソバなどの食べ物大人はダニ、ハウスダスト、カビ・真菌、細菌、花粉、ペット、ホルムアルデヒドなどの化学物質が原因でなることが多いと言われています。そのほか、ストレスや不規則な生活、不衛生な生活環境、睡眠不足など、本来持っている体質的なアレルギー以外の環境要因や生活習慣も関係します

◆アトピー性皮膚炎の検査方法はあるの?
アトピー性皮膚炎の検査方法としてよく行われるのは、主に次の3つがあります。

●血液検査 採血をしてアトピー性皮膚炎の原因を探ります。血液検査では、主に好酸球の数、IgE値、特異的IgE、LDH(lactatedehydrigenase)、TARCの数値などを調べます。
●皮膚検査 原因と思われるアレルギー物質を皮膚に入れたり貼ったりして、その後の状況からアレルギーを判断します。
●負荷試験 原因と思われるアレルギー物質を摂取して、湿疹がでるかどうかという検査です。症状が強く出ることがあるので、外来よりは入院での検査になることがあります。

なお、。アレルギーの数値は年齢と共に変化しますので、繰り返し検査することをオススメします
◆知っておきたいアトピー性皮膚炎の合併症は?
アトピー性皮膚炎には、白内障、網膜はく離、ヘルペスウイルス感染症、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)、伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)、円形脱毛症などの合併症があります
いつもの痒みだ」「ただの水疱だ」と思っていても、放置すると症状を悪化させ、治療に時間がかかるようになります。アトピー性皮膚炎を治療していく上で合併症を防ぐことは非常に大切ですので、ちょっとでもおかしいと思ったら、すぐに医師に相談しましょう。

参考 Mocosuku編集部 2015.04.15

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