わかっていてもやめられない「貧乏ゆすり」

貧乏ゆすりをする理由として、まず挙げられるのは「ストレス解消手段」になることです不安を感じたり緊張状態に置かれたりすると、無意識に貧乏ゆすりや爪を噛む、髪を触るといった行動をし、ストレスを解消しようとします。これは心理学では「転移行動」と呼ばれ、貧乏ゆすりが精神の緊張を解きほぐすことは、最近の研究でも明らかにされつつあります
また、他に考えられる原因としては「筋肉の伸縮」があります。同じ姿勢を長時間続けていると、足の血液の流れが悪くなったり、疲労物質が溜まったりします。その状態を改善しようと筋肉が無意識に動き、結果的に貧乏ゆすりのようになってしまうことがあるのです

◆病気の可能性もゼロではない

貧乏ゆすりは病気の可能性もゼロではありません。夕方や夜になると足がむずむずして、じっとしていられない「むずむず脚症候群」という病気があります。この病気はまだ6~8割の症例で原因が特定されていないと言われていますが、症状が日中に出ることもあり、貧乏ゆすりの癖のある人が、実はこの病気だったというケースもみられます。むずむず脚症候群の場合は、症状が軽症のうちの方が改善されやすいといわれているため、気になる時は早めに医療機関を受診することが大切です。

◆気になる場合の解消方法

貧乏ゆすりをやめたくてもやめられない、という人はどうすればいいのでしょうか原因がストレスである場合、無理にやめようとすることが本人にとって余計に負担となる可能性もあります。まずはどんな時に貧乏ゆすりをしてしまうのか、自分で把握することが難しければ、身近な人に聞いてみましょう。緊張している時、不安な時など、癖がでてしまうタイミングがわかれば、深呼吸して一度リラックスする、ガムを噛む、音楽を聴くといった、自分に合う方法を取り入れて防ぐことができます

また、長時間同じ姿勢が続いている時は、一度伸びをしたり、座り方を変えるなどして血流をよくすることも有効です。

すべて悪いことばかりではない?貧乏ゆすり

ここまで解消方法についてお話ししましたが、貧乏ゆすりをする人自身が全く気づいていないこともあります。また、職場で指摘したくても出来ない人の貧乏ゆすりが気になって困るといった場合もあるでしょう。

気になる人にとっては辛いのですが、最近では「貧乏ゆすり」が血行をよくし、冷え性の改善につながるといった調査や、運動不足の解消になるといった意見も提唱されています。他人の貧乏ゆすりを改善してもらうことがどうしても難しい場合は、その人にとっては必要な行動なのかもしれないと、少し理解を示してあげるのも1つの方法です

人はだれでも癖を持っていますが、それぞれが状況に配慮し、周りの人に迷惑にならない程度を心がけられるとよいですね

参考 Mocosuku編集部 2015.09.19

【関連する記事】