やけど治療→ばんそうこう型人工皮膚開発

農業生物資源研究所(茨城県つくば市)と佐賀大の研究グループがやけどなどの治療で簡単に使え、きれいに治せる「ばんそうこう型人工皮膚」を開発した常温で長期の保管も可能なため、特に皮膚移植の設備がない病院で重傷者の応急処置に有効だという。今後、臨床試験を経て実用化を目指す

人体の皮膚は主にコラーゲンでできており、これを素材にした応急用の製品は既にあるが、スポンジ状で厚みがあり、割れやすいなど扱いにくい。

一方、同研究所の竹沢俊明上級研究員が豚のコラーゲンから開発した「アテロコラーゲンビトリゲル膜」は薄くて強度がある上、透明なため患部の状態を確認するのも容易だ。ラットの実験では、患部に当てると組織に定着しつつ、体から運ばれたコラーゲンと一体化したケロイド状になるなどの痕はほとんど残らなかったという

 使用する際は、この膜の上にフィルムをかぶせ、さらにテープを貼って固定する

佐賀大の青木茂久准教授(病理学)は「重度のやけどの際、移植する皮膚を培養するのに20日かかる。その間のつなぎ役としても有効だ」と強調。竹沢上級研究員は「膜は大きさや形を自在に変えられる。角膜や鼓膜の治療・再生に使う研究も進んでいる」と話した

参考 毎日新聞 2015.06.10

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