なんで妊娠中って下痢しちゃうの?

妊娠をすると下痢をしやすくなることがあります「妊婦は便秘になりやすい」といわれますが、実はその割合は20%ほどしかないという調査もあるほどです。人によっては、下痢と便秘をくりかえします。このように腸の働きが乱れるのは、妊娠特有の症状です。その理由は、どこにあるのでしょうか。

 

妊娠中はホルモンバランスが乱れて下痢になりやすい

妊娠すると胎盤でプロゲステロンというホルモンが多量につくられます。プロゲステロンは妊娠を維持するために欠かせない女性ホルモンで、乳腺の発達や体温の上昇、子宮の収縮の抑制など重要な働きに関わっています

しかし、子宮の収縮をおさえると共に、腸の働きまで抑制してしまうため、妊娠中は腸内の水分バランスが不安定となり、下痢や便秘になりやすいのです。 また、妊娠中に下痢になりやすい原因は、プロゲステロンだけではありません。ホルモンバランスが大きく変化することにより、自律神経も乱れがちになっています。胃腸の働きは自律神経がコントロールしているようなものですから、自律神経の乱れも下痢を引き起こしてしまいます

 

妊娠中は下痢に注意

妊婦の下痢は、あまり軽く考えてはいけません場合によっては、流産や早産の原因となる場合もあるのです妊娠中はいつもと体の状態が違っていることを忘れないようにして、下痢の予防や改善に努めることが大切です

妊娠中の食べ物や飲み物は、消化がよくて温かいものを選ぶようにしましょう。そして、胃腸に負担のかかる暴飲暴食をせず、少量を数回に分けて食べるなど工夫してください。また、食中毒にも注意が必要です常に新鮮な食材を利用し、十分に加熱してから食べるようにしましょう。清潔な調理器具を使うことも忘れずに

もちろん、最初にご紹介したように妊娠中の下痢はホルモンの影響が大きいため、このように食生活に気をつけても下痢の症状が治まらない場合も考えられます下痢が続くようであれば、無理をしないで早めに病院へ行きましょう腹痛や嘔吐、発熱といった症状をともなう場合には、胃腸炎になっている可能性もあります

また、激しい下痢の場合は子宮の収縮に影響を及ぼす可能性があるため、早めに受診するようにしましょう

ヘルスケア大学2016.04.09

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