なぜ男性は賢い女性を敬遠するのか?

男性諸君。「頭のいい女性」たちはあなたの男らしさを脅かしているのだろうか?新たな研究は、そうかもしれないことを示唆している。だから男性は、頭のいい女性とはデートしたがらないのかもしれないと

男性は自分より賢い女性とデートするのは悪くない考えだと言うが、実際にそうした女性に会うとなると、あまり乗り気でないことが分かった。この研究は、米国の社会心理学会が発行する学術誌「パーソナリティー・アンド・ソーシャル・サイコロジー・ブルティン」11月号に掲載される。

研究ではまず、一人の女性に関する仮定のシナリオを105人の男性被験者に読ませた。この女性は、男性よりも成績が良いか、もしくは数学や英語で男性よりもできが悪いという、どちらかの特徴を持っている。その後、男性陣はその女性を恋愛対象にしたいかどうかを想像するよう求められた。

この段階では、「男性たちは自分よりも高い知性を持っている女性の方に好感度を示し、大きな関心を持った」。(今年発表された他の研究でも、恋愛相手の知性は非常に重要だと男性が考えることが分かっており、この傾向を裏付けている。)

だが次の段階つまり男性が実際に女性に会えると告げられると女性の知性は裏目に出た。被験者は知能テストだと思い込まされた試験を受け、自分より点数が良い女性か、もしくは点数が悪い女性に間もなく会えると告げられる。

自分よりも頭がいい女性に実際に会うという状況に直面した男性は、そうでない女性と会う場合に比べ、「より距離を置き、あまり魅力的ではないと評価し、連絡先の交換やデートの計画にはあまり意欲を示さない」ことが分かった

単純に言えばこうなる。決してその女性とは会わないと仮定した場合、頭の良い女性に対して男性は大いに興味を示しただが頭の良い女性に実際に会うとなると男性はあまり興味を持たず、デートする意欲を示さなかった

その理由として研究者たちは、男らしさが脅かされることに関連があると結論づけた(こうした脅威は単なる仮定の場合ではなく、実際に女性に会わなければならなくなったときにはるかに強まる)。研究者たちは、「現実に女性と対面する場合に頭のいい女性に対する関心度が低下するのは男らしさが減退するとの不安があるためだ」としている。

研究者は(こうした類の研究の場合はしばしばあることだが)、この結論をさらに検証するためには、より多くの研究が必要だと注意を促している。もちろん、男性より点数の低い女性が現実の世界で好まれるのは他の要因が理由である可能性もある。米経済季刊誌「クオータリー・ジャーナル・オブ・エコノミクス」に掲載された研究には、「男性が知性の高い、もしくは野心的な女性を避けるのはこうした質の高い女性から拒絶されることへの恐れが理由であるとも考えられる」と記されている。

女性の知性に脅かされない男性は多いであろうし、この研究は男性が知性の高い女性とつきあった場合にどうなるかについては検証していない。

ウォール・ストリート・ジャーナルは心理学者たちに、どうすれば男性は頭のいい女性に対して(抱いているかもしれない)偏見を克服できるのかと尋ねた

心理学者のエリザベス・ロンバルド氏は、まず「誰にでも多くの取り柄があることを覚えておくこと」だと話す。「知性も含め、彼女の長所を評価することに集中し自分と彼女を比較することをやめる」。さらに、「これは彼女が賢いという事実が問題なのではなく、自分の自尊心が問題なのだと気付くこと」だという。

この研究の共同執筆者の一人で心理学のローラ・パーク教授は、女性の知性に脅かされている男性は自分の能力を向上させたいと望んでいるかもしれないと指摘する。もしくは、「あなたにとって重要な自己概念の他の領域に集中しなさい」と男性にアドバイスする。ロンバルド氏もこう同調する。「自分の価値観や長所、他人への貢献度などに集中することで自尊心を高めるための行動を起こしなさい

参考 ライフ 2015.10.21

 

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