どうして反抗期あるの?

反抗期は、人間の発達にとってなくてはならない時期です心身の自立へと成長していく機会だからです。とくに、約2~4歳時に現れる「第1次反抗期」と、青年期に現れる「第2次反抗期」とが顕著です

◆青年期におこる反抗

人生の「待合室 waiting room 」とも言われる青年期。もう子供ではないけれど、まだ大人でもないという中間的な時期に「第2次反抗期」は起こります範囲は意外と長く、中学生から大学生までの10年くらいにわたります

◆何が待ち構えているのか?
第1次反抗期が、人間としてのスタートを切る、主として母子関係から独り立ちするものだったのに対し第2次反抗期のこの時期には、幾つかの課題が本人を待ち受けています

ひとつは、性的に成熟していく第2次性徴です。この時期を迎えて、大人の男や女としての機能が整います。。

◆精神の成熟について性的発達を中軸に、この時期の身体の大きな変化を、自分でどう受け容れたらよいのか戸惑う時期です

ふたつ目は、共感性などの脳の発達と情報の取り扱い方です
脳科学者・中野信子さんによると、思春期から25歳くらいまでに、脳では「共感性」「意思決定」「社会的行動をつかさどる機能」が発達するとのことです。(※1)

こうした脳の発達とともに、現代社会ではあふれるばかりの情報が入ってきて、精神も急速に発達していきます
でも、急激に入ってきた知識や情報は、大人のように経験をとおして検閲したり、推敲したりできているわけではありません。大人から見ると部分的なことにこだわったり、過激な方向に走ったりといったことも起こりうるのがこの時期です

◆社会性への距離

さらに第2次反抗期の最大の特徴は社会との距離ということでしょう
単に「個人」「家庭人」としてだけでなく、「学校人」「地域人」「職場人」として、その属する集団、準拠する集団の数だけ、「その集団で自立すること」が課題となり、悩んだりすることも多くなります

◆自分なりの方法で自立していくために~
反抗期自体の課題は「自立」することです本人にとって制約や束縛と感じたものから自由になろうとすることですそのプロセスのなかで自立のための方法を発見していきます

自分なりの方法を発見して、安定したものにしていく時期は、一つ先の成人期の主な課題となります。
青年期は、どちらかといえば、制約や束縛からの「解放」にエネルギーを使う時期であります。第2次反抗期はこうして、批判者やアウトサイダーとしてのアイデンティティを形成しやすくなるのです。

◆反抗期がない?!

反抗の対象となる親・教師・大人・社会といったシンボルが、かつてはシンプルだったのに、今では価値観や生活様式が多様化し、何に反抗すればよいのかが明確でなくなってきています

そのため、反抗期については「反抗はいけません」、「反抗期は反抗するもの」などと決めつけてしまわないで、こうした状況から子にとって何が生まれてくるかを、親が見守ってあげることが必要になりそうです

参考Mocosuku Woman 2015.09.18

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