たんぱく集合体の動き解明→パーキンソン病

パーキンソン病の原因とみられるたんぱく質の集合体「アミロイド線維」に中性子ビームを当て、原子・分子レベルの動きを明らかにしたと、量子科学技術研究開発機構や鳥取大などの研究チームが23日までに、米科学誌プロスワンに発表した。構造の解析から、たんぱく質の集合が自発的に進みやすいことが分かり、発症に至る仕組みの解明に役立つという

パーキンソン病は中脳の黒質の細胞で「α―シヌクレイン」と呼ばれるたんぱく質が線維状に集合し、アミロイド線維を形成する結果、脳機能に障害が生じて手足のふるえや歩行困難などの症状が出るとの見方が有力。しかし、なぜ線維状に集合するのか、仕組みが分かっていない

これまでの研究で、人のα―シヌクレインを試験管内で合成し、水溶液を体温程度にして数日以上揺らし続けると、アミロイド線維によく似た状態になることが知られる研究チームが茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設「J―PARC」の装置で中性子ビームを当てて調べたところ、α―シヌクレインは線維を形成した方が安定することが分かった

時事通信2016.04.23

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