ぜんそく患者→気管支サーモプラスティ

発作を起こすと激しくせき込み、最悪の場合は呼吸困難に陥り死を招く「ぜんそく」空気の通り道となる気管支などの「気道」が慢性的な炎症によって狭くなる病気だ薬で症状を抑えるのが治療の基本だが、気管支の中を見る「気管支鏡」という内視鏡を使って空気の流れを改善する方法が4月から医療保険適用となり、ぜんそくに苦しむ患者の新たな治療法として注目を集めている

この治療法「気管支サーモプラスティ」は鼻や口から気管支鏡を入れて行う。先端から電極の付いたカテーテルを出し、高周波電流で気管支の壁の内部を65度で10秒間加熱するこれにより、炎症で肥大した内壁の筋肉「平滑筋」の働きを弱め、空気の通り道を広げる仕組み

右肺の下部(下葉)、左肺下葉、左右の肺上部(上葉)の3回に分けて行い1回目の治療からそれぞれ3週間の間隔をおく炎症を抑える吸入ステロイド薬と気管支拡張薬の併用でも発作症状を抑えることが難しい18歳以上の患者が対象だ

16日にはこの治療法専用の医療機器を扱うメーカー「ボストン・サイエンティフィック ジャパン」(東京都中野区)の主催で「ぜんそく最新治療」のメディア向けセミナーが都内で開かれ、専門医らが期待の声を寄せた。

国立病院機構東京病院の大田健院長は「ぜんそく患者のうち1割程度は薬で症状を抑えることが難しい。『気管支サーモプラスティ』は温熱療法なので患部を焼いたり切ったりせず、負担も小さい。一度の治療で効果が長期間期待できる」と指摘。

近畿大医学部の東田有智教授も「吸入ステロイド薬は副作用が出たり、しっかり強く深く吸えなかったりと患者によって個人差も大きい。『気管支サーモプラスティ』は薬でコントロールできない患者にとって新しい治療のオプションになる。海外の臨床試験データによると約80%に効果がみられた」としている

参考 産経新聞 2015.07.17

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