がん末期の余命→在宅・入院で差なく

がん末期の痛みを和らげるなどの緩和ケアを受ける患者の生存期間は医療体制が充実していれば入院と在宅でほとんど差のないことが分かったと、筑波大と神戸大の研究チームが発表した

成果は米国のがん協会誌に掲載された。

発表によると、チームは緩和ケアに取り組んでいる全国の延べ58施設でケアを受けた20歳以上の患者2069人(平均69・4歳)を調査。予測余命を日単位(14日以内)、週単位(15~55日)、月単位(56日以上)の3グループに分け、入院と在宅で生存期間を比べた。

その結果、予測余命が日単位と週単位の場合、在宅ケアの患者は、平均生存期間がそれぞれ13日間、36日間で、入院した患者の9日間、29日間より長かった。月単位の場合は在宅が59日間、入院が62日間だった

ただ、調査対象となった医療機関は、在宅の患者にもスタッフが駆けつけられるなどケア体制が充実。入院と在宅の患者間での重症度の差などは考慮していない

調査にあたった筑波大の浜野淳講師は「在宅の方が長生きできるとは言えないが、自宅に戻ると余命が短くなるのではないかという、患者や家族の不安を和らげる材料にはなりそうだ」と話している

読売新聞(ヨミドクター)2016.04.06

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