おしりが「ゆるい」→500万人が悩む

排便のコントロールが上手くいかず、漏れてしまう“便失禁”

排泄トラブルはなかなか他人に相談できなかったり、「高齢者が抱える問題」という認識を持っている人もいらっしゃるかと思います。しかし、誰にでも起こりうる病気であり、現在日本では約500万人が悩んでいるといわれています

そこで今回は、便失禁を予防・改善できる対策を3つご紹介します。

■便失禁ってどんな病気?

排便をコントロールできなくなる便失禁は、身体のトラブルが原因で起こる“病気”の1つと考えられています。

下痢のような液状の便が漏れたり、固まった便が漏れたりと、便の漏れ方や量、形状はケースによって様々ですが、大きく次の2つに分けられます。

(1)切迫性便失禁

便意を感じてからトイレにたどり着くまでの間、我慢することができず、便が漏れてしまう症状です

「便意を我慢しないと」という切迫感を伴うため、切迫性便失禁と呼ばれています。肛門を締める筋力が弱っているために起こることが多く、便失禁患者の16%がこの切迫性便失禁だといわれています

(2)漏出性便失禁

無意識に便が漏れる症状を漏出性便失禁といい、トイレで下着を脱いだ時、肛門付近に違和感を感じた時、洋服のシミを見つけた時などに気づきます。

切迫感がなく自分でも気づかないことが多く、約49%が漏出性便失禁に悩んでいるそうです

さらに、便失禁患者の35%が、切迫性便失禁と漏出性便失禁の両方を抱えているともいわれています

■便失禁を改善・予防する対策3つ

無意識であったり、我慢したくてもできなかったりと、とてもやっかいな病気である便失禁。そこで、自分で改善・予防できる対策を3つご紹介します。

(1)排便サイクルを整える

便失禁の改善で大切なことは、便をきちんと出すこと。便意を感じているのに我慢する習慣がつくと、身体に負担をかけるだけでなく、排便サイクルを狂わせてしまいます。

便意を感じたときに排便する習慣をつけることが重要です。また、排便の際に過度にいきまないようにすることで、排便に関係する神経に障害を起こすリスクを軽減することも可能です。

(2)運動習慣をつける

適度な運動は排便機能にも良い影響を与えます。運動をすることで内臓のはたらきが活性化し、排便サイクルを一定に保つ効果が期待できます

(3)食生活の工夫

便がゆるいと便漏れのリスクや頻度が高まるため、便を固形化する食生活が重要となります。積極的に摂りたいのは、食物繊維を多く含んだ食品や、食物繊維加工食品。1日20~25gが目安です。

注意したいのがアルコールとカフェイン。特にビールなどの水分の多いものを大量に摂取すると、便がゆるくなってしまいます。また、カフェインには便を肛門へと移動させる腸管の蠕動(ぜんどう)運動を促すため、切迫性便失禁の症状を誘引する可能性があります

不規則な生活になりやすい現代社会では、若い世代でも便失禁に陥り、悩みを抱えている人も多いといわれています。

なかなか症状が改善しない場合は、専門医に相談することも大切ですが、まずは排便サイクルを整えたり、食生活の工夫をしたりするなど、日々の生活習慣の改善から取り組んでみてはいかがでしょうか。

参考 nikkan care ism 2015.01.02

 

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