インド・モディ首相、首脳会談

中国牽制、日本と協力も

インドのモディ首相は23日イランでロウハニ大統領らと会談し、両国はイラン南東部チャバハル港の開発のため、インドが資金協力する文書に調印するインドはチャバハル港整備に強い関心を示してきたが、国連と欧米によるイランへの制裁解除を受け、計画を一気に具体化させるインド洋周辺で影響力を強める中国に対抗し、チャバハル港を地域の「ハブ」と位置づけ、日本との協力も模索する

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インドはチャバハル港に船舶発着場と停泊施設を建設する第1期工事に、少なくとも2億ドル(約220億円)を投資するアフガニスタンのガニ大統領もイランを訪問し、3カ国は、内陸国アフガンとチャバハル港を陸路で結ぶ貿易輸送回廊を整備する合意文書にも調印する。

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一方、中国の習近平国家主席は中国を起点に中央アジアなどを経由して欧州に向け陸路や海路でインフラ整備を進め、巨大経済圏を構築する「新シルクロード(一帯一路)構想」を提唱している。中でも2ルートの合流点とみなすのが、中国・新疆ウイグル自治区カシュガルと、中国と蜜月関係にあるパキスタンの南西部、グワダル港を結ぶ中パ経済回廊だグワダル港を含む周辺地域は、中国の支援で整備が進む

チャバハル港はグワダル港の西約100キロにありインドにとって、チャバハル港の整備は、領土問題でインドと対立し、核兵器を持つ中パ両国の輸送網開発にくさびを打ち込むことになる

昨年7月には、モディ氏が中央アジア諸国を歴訪し、カザフスタンから原子力発電のためのウラン購入の合意を取り付けたチャバハル港はこうした天然資源の輸送網「南北輸送回廊」の出口となることが期待されている

インド外務省当局者は20日の記者会見で「(イラン、アフガンとの)3カ国合意は、地域連結性の流れを根本から変えるものになる」と述べた。外務省報道官は、チャバハル港の開発について日本からインドに協力の提案を受けていると明らかにし、「イランと協議する」と明らかにした

産経新聞2016.05.23

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