いま話題の「サルパ」って?

冷蔵庫の奥から食材を取り出すと、賞味期限切れ。仕方なくゴミ箱に……こんな経験、誰にも一度はあるかもしれません。

10月は、世界の食料問題を考える国連の「世界食料デー」月間。今回は、食品ロスに対する問題意識が高まる中、注目を集めている「サルパ」をご紹介します。

◆食べ物を「救う」
サルパとは、「サルベージ・パーティー」の略
サルベージとは「難破船を救い出す」「引き揚げる」といった意味で、期限切れや使い切れないなどの理由で廃棄されてしまいそうな食材や調味料を回収し、みんなで食べてしまおうというもの

各地でイベントも開催されていて、調理を担当するのはサルベージシェフと呼ばれる料理人家庭で持て余していた食材がシェフの手によって、味も見た目も見事な逸品に生まれ変わります

シェフにはその日どんなものが集まるか事前に知らされていませんが、食材の変身ぶりに、参加者からは「おいしい!」「こんな使い方があるの?!」といった歓声が上がることも少なくないようです

◆食生活の見直しにも有効
サルパに集まる食材で、ベスト3とされるのが、

・缶詰
・乾物
・調味料

どれも比較的長持ちするため、つい放置し、気づいたときには賞味期限間近というケースが多いようです

あるサルパでは、
松茸味のお吸い物で、味付けをした高野豆腐入りオムレツ
缶詰のホワイトアスパラと麩入りのマカロニ
といった缶詰や乾物をフル活用した料理が提供され、好評を博しました
サルパの魅力はおいしくて楽しいだけでなく、食材の意外な使い方や新たなレパートリーが発見できたり、「食べ物を無駄にしなかった」という自己肯定感が得られることにもあります

さらに、「自分はなぜこの食材を買ったのだろう」「なぜこれを余らせてしまったのだろう」と普段の食生活や買い物の仕方を見つめ直す絶好の機会となることも、大きなメリットと考えられます。

およそ8億人が飢餓状態
FAO=国連食糧農業機関によると、世界で生産される食料の3分の1は誰の口にも入らず捨てられていて、その量は日本だけでも年間500万~800万トン国内の米の生産量に匹敵するほどです一方で、食料が十分に得られない飢餓人口は世界で7億9500万人に上ります

こうした状況を受けて、EU=欧州連合は2025年までに食品ロスを半減させる方針を決定。ヨーロッパでは、小売チェーンが食品メーカーに対して廃棄物の削減を求める動きなども出ています。

サルパをきっかけに、食べ物を大切にする気持ちを取り戻したり、食料問題について考えたりすることにつながることも期待されています

参考 Mocosuku編集部 2015.10.21

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