「黒い新幹線」内部を公開→JR東日本

200km/h以上で走る“美術館”

 2016年1月に初めて姿を現し、話題となった「黒い新幹線」。JR東日本は2016年4月11日(月)、その「黒い新幹線」を報道陣へ公開、全体像を明らかにしました。

ドクターイエローが空中浮遊する理由

この「黒い新幹線」は、同社が4月29日(金・祝)から上越新幹線に導入する「GENBI SHINKANSEN」という観光列車です。「GENBI」は「現美(現代美術)」の略で、様々な分野のアーティストが各車両をプロデュース。車内にはカフェも用意され、新幹線で旅をしながらアートやスイーツなどを楽しめるという、これまでにないコンセプトを持つのが特徴です

JR東日本によると、「世界最大規模のアートイベント『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ』が開催される新潟エリアに、首都圏のお客さまや海外からのお客さまに加え、地元のお客さまにもお楽しみいただける新しいコンテンツ」として、この「GENBI SHINKANSEN」を誕生させたといいます

外観デザインを担当するアーティストは、写真家・映画監督の蜷川実花さん。「日本三大花火大会」のひとつとされる上越新幹線の沿線、新潟・長岡の花火が、その黒い車体に鮮やかなコントラストで描き出されました。

ちなみに車両は、かつて秋田新幹線「こまち」として活躍したE3系電車を改装したものです。もちろん、200km/h以上という新幹線らしいスピードで走行が可能。JR東日本は「世界最速の芸術鑑賞」ができるとしています

「黒い新幹線」、その車内に広がる色は?

「GENBI SHINKANSEN」のインテリアデザインには、7人のアーティストが参加。ジャンルの異なる様々な現代アートで、普通の新幹線とはまったく異なる車内空間が創出されています

また、各車両ごとにアーティストそれぞれの“世界”が生み出されており、美術館のような感覚で、6両編成の車内を鑑賞して歩くことが可能食堂車など特定の車両へ移動するのではなく、先頭から最後尾まですべて歩いて散策を楽しめる新幹線というのも、これまでにない新しいところでしょう。ちなみに、「GENBI SHINKANSEN」E3系電車の長さは、1両あたり約20m。6両編成の全長はおよそ120mです。

なお、インテリアを担当した7人のアーティストは「絵画」の松本尚さん、古武家賢太郎さん、「絵画・彫刻」のparamodel(パラモデル)さん、「平面」の小牟田悠介さん、「写真」の石川直樹さん、「立体」の荒神明香さん、「映像」のブライアン・アルフレッドさんです。

またカフェでは、「魚沼産米粉のバニラケーキ」「佐渡バターフィナンシェ」「佐渡クリームチーズのレモンケーキ」などを提供コーヒーは新潟県燕市のツバメコーヒーが監修するなど、「新潟」を味わえるのが特徴です。スイーツは、菓子研究家のいがらしろみさんが監修しています

この「GENBI SHINKANSEN」は4月29日(金・祝)から5月8日(日)までと、5月14日(土)から6月26日(日)までの土日、臨時の「とき」号として上越新幹線の新潟県内、越後湯沢~新潟間で1日3往復が運転されます。7月以降の運転日とダイヤは決まり次第、発表するとのこと。

きっぷは、通常の新幹線と同様に駅「みどりの窓口」などで1ヶ月前の10時から購入できるほか、オリジナルグッズがセットになった旅行商品も販売されています全車指定席ですが、7月以降は自由席も設けられる予定です

乗りものニュース2016.04.13

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